可能性をみつけて〜令和4年5月〜
例年になく早い雪解けとなった今年、4月中旬に預かり保育の子どもたち数人と一緒に今年度初の園庭遊びに行きました。「なんで行くの?どうして行くの?」と何やら不思議そうな声が…私が「ポカポカでいいお天気だから外も楽しいよ、遊びに行こう!」と声を掛けると「うん、いいよ!」とすぐに笑顔が返ってきました。春風に吹かれて力強く鯉のぼりが泳ぐ空の下、久しぶりに園庭の遊具や秋に落ちた木の実や枯れ葉を拾い集めながら、思いきり楽しみました。
ここ旭川では新型コロナ感染者数が連日200人を上回り、10万人当たりの新規陽性者数が500人を超える大変な事態となっていることを受け、予定していた4月5月のお誕生会や参観日などを変更しました。子どもたちの安心安全のためとは言え大変心苦しく残念に思っています。同時に、保護者の皆様には、ご理解・ご配慮・ご協力いただいていることに改めて感謝申し上げます。ありがとうございます。
さて、入園式・始業式から早くも1ヶ月が経とうとしています。朝、元気いっぱいに登園してくる子どもたちの声には毎日の幼稚園での活動への期待感で満ちあふれています。年長さんは早くも運動会に向け和太鼓やプレイバルーンの取り組みが始まりました。声をそろえリズムを刻みながらきりん組ぱんだ組が心と身体を合わせ、一つの目標に向かって頑張る姿がありました。運動会での年長さんの活躍にご期待くださいね。年中さんのお部屋では鯉のぼり作りがありました。ハサミで切る、折り紙をちぎる、のりで貼って、クレヨンで絵を描くという4つの工程を、どの子も長い時間最後まであきらめず落ち着いて取り組み、個性豊かな鯉のぼりが出来上がっていました。自慢げに見せてくれましたよ。年少さんはまだお母さんが恋しくて幼稚園の玄関で涙する姿もちらほらと…すぐさま担任やサポートの先生たちが駆け寄り「分かったよ〜寂しいね〜」と優しく抱きしめると魔法にかかったように安心して涙も消えて、少しずつお友だちの輪の中に入っていく様子が見られています。年少さんは人数が少ない分例年以上にアットホームな雰囲気が広がっています。もうすぐ賑やかで可愛い声でいっぱいになることでしょう。
子どもたちは可能性にあふれています。小さな子どもたちの可能性はいろいろなところにたくさんたくさん隠れています。お友だちと一緒にやり抜いたこと、一人で最後まで頑張れたこと、やりたいことが叶ったこと、色々なことをきっかけにその可能性は芽吹いていきます。幼稚園だからこそできることを、幼児期の今だからこそできることを追求し、子どもたちが目を輝かせる多くの発見や貴重な体験を探し求め、子どもたちの可能性を芽吹かせ続けていきたいと思っています。子どもたちの中の思いがけない可能性を発見しその素晴らしさに感動し喜べる日を、保護者の皆様と共有共感し喜び合える日が訪れることを心から願っています。
いよいよゴールデンウイークに突入します。ご家庭では休み中、子どもたちが喜ぶ工夫を凝らした楽しい計画が練られていることでしょう。GWの連休明け、子どもたちが楽しかった出来事を弾けるような笑顔で報告してくれる瞬間を今から心待ちにしています。皆様、どうぞ事故や怪我、感染症拡大に十分気を付けながら、楽しい連休をお過ごしください(園長
加茂邦子)。
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